往事茫々 昔のことぞしのばるる・・・

古希ちかくなった暇なオジさんが、あれこれと折にふれて思い出したことや地元の歴史などを書き留めていきます

2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ふるさと山国(やまくに)の今昔あれこれ62 江戸時代の酒米「白川」

令和6年(2024)現在、当山国地区で栽培されている主な水稲品種は、酒米では「山田錦」、うるち米では「ヒノヒカリ」となっています。その比率は加東市全体では、例年ほぼ2対1の割合ですが、当地区ではもう少し酒米の比率が高いものと思われます。 山田錦(…

ふるさと山国(やまくに)の今昔あれこれ61 歌人校長の被爆体験

当地区に生まれ育ち、地元の県立社、県立小野高等学校長などを歴任された田中義昭氏(昭和3~令和元・1928~2019、ご長男は義之氏)について書いてみたいと思います。氏は没後5年後の令和6年(2024)夏、その被爆体験が神戸新聞(三木・北播版)の特集記事で…

ふるさと山国(やまくに)の今昔あれこれ60 旧公民館の扁額

先日、建設中の新公民館が完成間近ということで、建設委員の一人として内部を下見する機会がありました。小学校低学年の頃、現公民館の先代に当たる古い公民館(当時は「公会堂」と呼んでいました)の中で、雨の日に遊んだかすかな記憶があります。子ども心…

ふるさと山国(やまくに)の今昔あれこれ59 平福村を救った山國村の坂田氏

兵庫県の西部、佐用町の平福といえば、因幡街道の宿場町として栄えた名残が多く残る街並が魅力で、佐用町を代表する観光スポットとして知られています。 平福(佐用町観光協会ホームページより) 江戸時代、当地は「組合」と称する二十か村から成り、寛永17…

ふるさと山国(やまくに)の今昔あれこれ58 社小学校への通学路

2025年(令和7年)4月に、加東市社学園小中学校という小中一貫校が開校することになっています。 社小学校は、前身校から数えて152年の歴史に一応終止符を打つことになります。 明治42年(1909)に、佐保神社の南、明治館のある場所から、現在地に移転して以…

ふるさと山国(やまくに)の今昔あれこれ57 山国の土

今から280年ほど前に、当時の山国村の村役人から三草藩主に提出した『明細書上帳』(寛保2年・1742)の中に、次のような一節があります。 一 村方ハ野山方ニ而地形郡中二而高キ所ニ御座候ゆへ大風之節損亡強く御座候、惣(じて)田畑片さがり二て畔岸たかく…